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オレ達が 会話をしている隙に、始末屋・春人が姿を消した。
「お待ちなさい、大神君
今回の仕事に、始末屋の殺しは含まれていません…勝手なことをすると 評価が下がりますよ」
「お好きにどうぞ、何をお考えか知りませんが 春人は必ず燃え散らしますから」
「…君には他に優先すべき仕事があるでしょう?それを差し置いて 他のことをする時間があるなら……私とお茶をしましょうか…大神君?」
「準備万端だナ ヘンタイ」
綺麗にセットされたテーブルとティーセット、いつのまに どうやってセットしやがった…ヘンタイ
「奈々さんもいかがですか?」
『遠慮するわ。モーニングコーヒーなら、自宅で頂くことにします。
成瀬、いつものお店に 朝食を頼んでおいて』
「朝食ならオレが…」
『疲れているでしょう?今日は、休んでいて結構よ』
「お嬢様ぁぁぁぁ!!愛してますぅぅぅぅぅぅ!!」
涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら、そう叫ぶ執事は…イタすぎる。
そんなことより、オレはいつまで こうして抱えられているのだろうか…
『藤原先輩も家に来ますか?』
「………え?」
『素敵な朝食と最高級のコーヒーをお付けしますよ』
確かに腹は減った。でも何で急に…?
「私、弟ができたみたいで 嬉しいんですの〜!!って感じだろ、どうせ」
「え……?」
『///////////////』
顔を真っ赤に染める奈々チャンは、明らかに図星です といった表情だ。
『だって、とっても可愛らしいんですもの。一人っ子の私には、縁のなかった弟という存在ですよ?お世話してみたいですわ』
お世話って…奈々チャン…
人をメ◯ちゃんかなんかと、勘違いしてね…?
「ヨチヨチ、ミルクの時間でちゅよ〜ってか?ぷっ…笑える…」
「んだと!!」
人をバカにしやがって!このクソ女!!
って、すでにコレは奈々チャンの車の中じゃんかヨ!!
『あら…ミルク…ですか?
このくらいの歳の子は、まだミルクでのね?』
「…はい?」
『ごめんなさい。私、母乳は出ませんの…』
「はぁっ?!」
いよいよこの子おかしいですよ!!
何でいきなり母乳とかいう話になんノ?!えっ?ナニ?ポロリしてくれんノ?確かに奈々チャンって着痩せしてるよネ!!
あ、やべっ イイコト思いついちゃった…
「バカ奈々…中身は高校生だろうが」
『でも、ロストしたら 食事もお子様になってしまうのかも…困りましたわ…』
困った顔をする奈々チャンを
指を加えながら、潤んだ瞳で見つめた。
すると、試してみましょうか…と言って 服を捲り上げようとする奈々チャン
「何やっとんじゃボケェェェェェ!!」
『痛いっ!!』
チッ…あともう少しで、この豊満なバストとご対面だったの二、クソ女…邪魔してんじゃねーヨ
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