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「あなたの役割は、桜小路 桜さんの護衛…始末屋の殺しは逸脱行為。同じ¨コード:ブレイカー¨としては、見過ごせませんね ¨コード:06¨大神 零君」
「おお…!!平家先輩も¨コード:ブレイカー¨だったとは…!!」
「桜チャン、あんなヘンタイと一緒にしないでよ。こいつは、人の仕事をこっそり覗いては 勝手に評価して上にチクる チクリ屋だよ?」
「いやですね刻君、私は ジャッジ…¨コード:ブレイカー¨達の裁きが、正しく行われているのか判断する 審判官でもあります」
今回の点数は、大神が65ポイントでオレが5ポイントだと言われた。
「何でオレがそんなに低いんだよ!!」
「その哀れな姿が、あなたの怠慢を物語っていると思いますが?…それに、私の奈々さんに抱えられてとは…悪い子には、おしおきが必要ですね」
おしおき…アレだけは嫌だ!!
そう思ったオレは、ゴメンなさいと平家に謝って、奈々チャンから降りようとした
しかし奈々チャンが腕に力を入れた為、それは叶わなかった。
『あまりイジメてはダメですよ、平家
それに私は、あなたと協力関係にあるというだけで、あなたの所有物になった覚えはありません』
「これは失礼。しかし、あなたが そんなに彼らに入れ込んでいるとは…」
『いやですわ、私が桜ちゃんに興味を持っているのを知っていて、会うように仕向けて来たのは そっちでしょう?私、あれ以来 桜ちゃんだけでなく¨コード:ブレイカー¨にも興味津々ですのよ?』
「おやおや、そうでしたか」
怪しげに笑う平家を見て、食えない男ね…なんて堂々と暴言を吐く奈々チャン…いったい何者だろうか…
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