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走り回って…いや、オレは何故か抱っこされてんだケド…やっと桜チャンを見つけた時、桜チャンは 春人に飛び付き、大神の炎を消し去っていた。


『素晴らしいですわ!珍種とは、本当に異能が効かないのですね!』

「珍種のコトも知ってんノ?!」

『全て 平家に聞いていますわ、あなた方¨コード:ブレイカー¨のことも』

「だから平家と…」


平家と奈々チャンが知り合いなのは、奈々チャンが異能者だからなのかと、一人納得した。


「生きろ…お前が何者であっても、生き抜くべきだ。たとえどんなに苦しくても」

「な…オ…オレは、お前を殺そうとしたのだぞ!?なのにどうして…」

「理由は知らん、だが そこまでして生き延びてきたお前が、命の尊さをわからんワケではないだろう。もう殺しはやめるんだ」


春人が言うように、殺そうした相手に そんなコトを言う桜チャンに、心底驚いた。


『やはり私、桜ちゃんが大好きですわ』

「悪くねーな」

『あら?レイちゃんと同じ意見だなんて、珍しいことも有るものですね』

「うっせー」


お互いに顔を見合わせて クスリと笑った二人。

何コレ…オレ、蚊帳の外…?

そう思うと、少しだけ チクッとしたのを無視して、桜チャン達を見た。

大神は春人を殺そうとしていて、桜チャンが春人を護っている。
するとそこに、ヘンタイが割って入った。







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