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あんなメールを送ってきておいて、私から逃げるレイちゃんに、心底腹が立った。
廊下でお茶をしていた平家に聞けば、レイちゃんは 体育準備室にいるとのことだった。

百発にはいかないにしても、本気でボコボコに殴ってやる予定だったが、体育準備室に入って少しして気づいた。

私が会いたくて会いたくて仕方なくて、この前 わざわざ会いに行った、珍種の少女が そこに居たのだ。

レイちゃんを一発殴った後、すぐさま彼女に駆け寄り 思いっきり抱きついた。


「なっ…なんと!!」

「ちょ…奈々チャン?!」


近くで見ると、なおのこと素敵な少女だわ。正義感に満ち溢れた、素敵な目をした少女。


『私、あなたのこと大好きですわ。
私とお友達になって くださらない?』

「な…なんだか テレるのだ…///
お友達、私でよければ是非!」

『まぁ、嬉しいわ!
私の名前は、暁奈々。
あなたのお名前を、教えて頂けるかしら?』

「私は、桜小路桜だ」

『素敵なお名前ですわ。桜ちゃんとお呼びしても よろしいですか?
私のことは、好きに呼んでくださって結構です』


そう言って笑えば、桜ちゃんは
奈々ちゃんは、とっても可愛らしいのだ!
と言って 最高の微笑みを見せてくれた。


やっと面と向かってお話ができましたわ。

私、今とても 嬉しいです!










ちょっとジェラシー?


オレの事は名前で呼ばないくせに
桜チャンは、いきなり呼ぶのかよ。
と思うと、なんだかジェラシー…?

というよりも、敗北感?

何故だか無性に、オレの名前も呼んで欲しいと思った。







→あとがき

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