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中に入れば死体の山。
『まさか、コード:04も一緒なのかしら…?』
コード:04とは、つい数時間前に 私の頭を少し支配した男。
同じ閉成学院に通う、藤原刻だ。
彼の異能は¨磁力¨
この死体の感じからして、彼も一緒に来ているみたい。
『やっぱり、レイちゃんを呼んでおいて 正解だったわ』
「そりゃどーも。
でもさ、コード:ブレイカーに関わるなんて、正直あたしはオススメしないね」
心配性のレイちゃんは、私のことをとても心配している。
私の存在が¨エデン¨にバレてしまうのは、非常にまずいからだ。
だけど、心配されたからって 私はココに来ただろう。好奇心旺盛でお転婆で天真爛漫なのだと、よく言われる。お嬢様らしくないのだろうけど、それが 本来の私なのだ。
『最近になって、とてもコード:ブレイカーの皆に興味があるのよ、私』
「嬉しくない知らせだこと…」
『例え 私の存在がバレたって、自分の身くらい 自分で護るわ』
「へいへい、そーですね。
お転婆娘に何言っても聞かないっつーことくらい、重々承知してるんで 今更 何か言うつもりはねーよ」
なんだかんだと言っても、いつも私の味方をしてくれる彼女は、やはり 私の一番の理解者で、最高の友人なのだと再確認した。
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