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「そういえば、平家様より 伝言をことずかりました」

『伝言…?』

「お嬢様が会ってみたいと、仰っていた珍種の少女が、コード:06に ベッタリみたいですよ」

『あらあら、それでは 近づけないわね…』


珍種の少女。
私が今、最も興味をそそられている人物。
珍種なんて珍しいタイプの人間 そうお目にかかれないのだから、一度くらい言葉を交わしてみたい。


「コード:06の居る所に行けば、会えると平家様が…」

『それは、会いに行け。ということなのかしらね?』

「どうせオレが止めたところで、お嬢様は 会いに行くのでしょう?」

『そうね』

「本日のコード:06の仕事内容は、
政治家・田畑 茂の排除です」

『政治家…か』


成瀬によれば、田畑は 政治家の権力を使い全国の病院ネットワークに不正アクセスを繰り返し¨稀血¨と呼ばれる特殊な血液型を持つ人達を、拉致・監禁しているらしい。

その¨稀血¨が、何の為に必要なのか。
金の為か、何か別の目的の為か。
しかし どちらにせよ、田畑 茂という男は、許すべき人間ではないのだろう。


『レイちゃんを呼んでおいて』

「えっ?!ゲス子をですか?!」

『彼女の異能を使えば、万が一でも 正体がバレる可能性はないわ』

「……わかりました」


行く気満々ですね…なんて、成瀬は 呆れた顔をしていた。







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