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「ついにお転婆姫とご対面だな」


笑顔で私にそう言ってくるのは おそらくフレッド・ウィーズリーだろう。一年が経っても未だに見分けることは困難だ。私にも双子の妹がいるが 彼女たちは至って見分けやすい。顔の作りは全く同じだが 性格はまるで違うし、何より双子の片割れは 女らしさの欠片もない ベリーショートの髪型をしている。


「アリアの妹がお転婆なんて 想像つかないよな」


以前 私の家の双子話をして以来 ウィーズリーの双子とはよく話すようになった。彼らはウチの双子に興味津々らしく、度々双子の武勇伝を聞かせろと話しかけてくるのだ。

私が その話をすることを よく思わない蛆虫が一匹いるようだけど…まぁ、その辺は気にしないわ。あんな変態には かまっていられないもの。


そんなことよりも、今日は 今やグリフィンドールでは ちょっとした有名人である 私の妹が、ホグワーツに入学する日なのだ。


「もしもアリアの妹が グリフィンドールに来たならば、悪戯製品開発チームに是非とも勧誘したいところだな」

「名案だぜフレッド!」


悪戯製品開発チーム…なんすかそれ?という言葉は飲み込む。ウィーズリーは気づいてないんだ。2人に突き刺さる蛆の視線に…


ナナのことになると、あの蛆は 周りが見えなくなる。イケメンだし 頭もいい 何でもできるグリフィンドールの王子様 ダリル・ティア

皆はそう思っているけれど、それは 表の顔にすぎない。ダリルの本性なんて ただの変態だ。

末っ子であるナナに異常に執着する ただの変態だ。

ナナに興味を持つ男が現れると、どうやって潰そうかと恐ろしいことを考える異常者だ。

今のところウィーズリーには まだ危害を加えてはいないみたいだが、この先どうなることやら…


不安要素が多すぎて、私は在学中にハゲてしまわないだろうか…





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