『ジョージにも悪戯しちゃうんだ〜』
「ん?」
声のした方を見れば、俺の肩に乗っているナナ。くそっ!小さいナナって可愛すぎるぜ!!
「俺、何されるんだろうな?こえー」
『ヒミツだよ?ヒミツ』
悪戯は、されるより やりたい。だけどナナになら されてもいいかな?なんて思って 違和感を感じる右頬に意識を集中させた。
「ナナ!!あと1分だ」
『よいしょっと!じゃあね、お楽しみは後1分後に』
そう言って俺の肩から降りたナナは、壁や床に小さな手形や足型を残しながら 教室を出る扉へと向かっていった。
大きな音と、ナナが殴って出来た扉の小さな穴は 見なかったことにしよう。
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