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『私もお友達になりたいなぁ』なんて可愛いことを言っている アリアの妹は、我らの妹 ジニーよりも何倍も可愛かった。

シスコンだと思われるのは勘弁してほしいが、ジニーだって可愛い。ウィーズリー兄弟の中で唯一の女の子で 尚且つ末っ子のジニーは、兄弟皆が…いや、家族皆が とても可愛がっている。

しかし目の前の少女はなんだろうか、可愛い。いやいや、その言葉を通り越して もっと神秘的な何かを感じるレベルだろうか…

まるで彼女の背中に羽が生えているように錯覚してしまうほどだ。真っ白な天使の羽が。


相棒もそう思ったに違いない。

いつもなら好みの女とくれば マシンガンのように口説き文句がホイホイ出てくるフレッドだが、そんな相棒も ただ彼女を見つめて 目をパチパチとさせていた。


そして そんな俺たちを目の前に、不安そうな顔で『ダメかなぁ?』なんて天使ちゃんが言うもんだから、俺たちは 声をそろえて言う

「「ダメじゃないっ!!」」


キョトンとした顔も可愛いですね〜!なんてことは言えないが、嬉しそうに満面の笑みを浮かべて『私はナナ・ティア!あなた達のお名前はなぁに?』と言う彼女を目の前に、自己紹介をする為に口を動かすよりも先に、鼻からトマトジュース的な赤い液体が噴射してしまいそうでした。







天使と書いて君と読む


「ナナか、いい名前だな!!」

『嬉しいっ!ありがとう』

「俺はフレッド、イケてるほうがフレッドで 顔は同じだが 少々冴えないのがジョージだと覚えてくれ」


いつの間にやら いつもの調子を取り戻したフレッド…

取り敢えず後で 思いっきり顔面に 糞爆弾をお見舞いしてやろうと思う。





→あとがき


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