『うわぁ〜っ!!』
「ちょっ…!!ナナ 何してんの?!」
テーブルの上に並べられたたくさんの料理を両手で左右にかき分けて テーブルに飛び乗ったナナは、まじまじとウィーズリーの顔面を見つめている。
『ユーリ!!一緒だよ!』
「は?…あぁ、双子ね」
別にあんたらも双子なんだから、今更そっくりな顔面なんて珍しくもないだろうに、未だにじーっとウィーズリーの顔を交互に眺めているナナ…
『もしかしてお兄さん達がウィーズリーさん家の双子さん?』
「「……え?」」
初対面にも関わらず 自分のことを知っていたナナに驚くウィーズリー。同学年もしくは上の学年の誰かなら、「やっぱり俺たちは有名だな」だとか「君はウィーズリー製品のファンかな?」なんて言えただろうけど、生憎ナナは、たった今この学校に入学してきたばかりだ。そりゃあ 驚くでしょうね。
『アリアがね、最近よく笑うの。きっとあなた達のおかげだよ!!今まで学校のことは何一つ話してくれなかったアリアがね、初めて学校であったことを休暇中に話してくれたの!私達そっくりな ヤンチャな双子は見てて飽きないって!!それってあなた達でしょ?』
「ちょっ…///な…何言ってんのよ!!」
『アリアのお友達なら、私もお友達になりたいなぁ』
別に私はウィーズリーと友達じゃないし、こいつらと話すのは楽しいのは確かだけど…だからって本人の前で言う?!言わないでしょ普通!!
ウィーズリー二人ともの手を握り『ダメかなぁ?』なんて可愛く首を傾けている我が妹に、人生で初めて(蛆虫相手のものはカウントしません)本気の睨みを向けてしまった。
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