『アリア〜っ!!』
「どわっ!!」
蛆虫をぶっ飛ばした直後、笑顔で私の方に振り返ったナナは、タックルする勢いで私に飛びついてきた。
『アリア〜、会いたかった』
「会いたかったってねー…汽車の中でも一緒だったじゃない」
『んー…そうなんだけどね、でもアリアに会いたかったし、一緒な寮なんて すっごく嬉しいの』
皆さん見えますか?聞こえますか?
私の妹がまるで天使です!!
お姉ちゃん卒倒しそうだけど?!
「アリア〜」
「…………」
「アリア〜?」
「…………」
「アリア…兄貴と同類になるぞ」
「…はっ!!いけない、あんな奴と同類になるだなんて」
決してあんな異常者と同類ではないわ!!
ただ、妹の可愛さに 少しだけ 脳がお花畑にトリップしてただけよ!!
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