「ティア・ユーリ」
「はいはーいっ!」
今日からついにホグワーツの1年生となった あたしとナナ。初日から クソ兄貴のせいで ナナは げんなりしている。
今現在 組み分けの儀式が行われていて、たった今あたしが呼ばれた。
心の中では、クソ兄貴のいるグリフィンドールは勘弁して欲しいと願ってみたが、その願いは 呆気なく散ったのだ。
「グリフィンドール!!」内心肩を落としながら グリフィンドールの席に向かっていると、後ろではナナが呼ばれていた。そして あたしの時と同じように 数秒後には、グリフィンドールと無駄にデカイ声で叫ばれた。
私の目には、テーブルに飛び乗り奇声を発しながら喜ぶ、兄とは思いたくはないが 兄貴であるダリルと、黙ったままじーっとあたしの後ろを歩くナナを見ているそっくりさんな2つの顔が見えた。
やる〜っ!とナナを肘でクイクイしてみたものの、ナナは それを軽くスルー。相当 ご立腹らしい。そのまま変態兄貴の元へと歩いて行ってしまった。
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