Prologue
しおり





「お前らにそっくりな双子だってさ、どんな奴なんだろうな」なんてリーが言い出すものだから、どうしてもティア家の双子が気になってしまう。


気になるなら聞いてみようと 夕食の時、端っこで本を読みながらご飯を食べているティア、俺はその目の前に座った。


「あら?何か御用でも?」

「ティアのとこの双子ってどんな奴?」

「まさかあなた それをずっと気にしていたの?」

「まぁ…」

「俺も気になって気になって チキンが喉を通らない」


じゃあその手に持っている 立派なチキンは何だよフレッド…というツッコミは、あえてしないことにする。


「ウチの双子には 来年になれば会えるわ、必ずね。それに ここでその話は控えた方がいいわ、蛆虫がわいてくるから」


「ほぉ〜蛆虫か、アリアはお兄様を蛆虫扱いするのか」

「ほら来た。蛆よ」


振り返れば グリフィンドールの王子様 ダリル・ティアとご対面。


「俺のナナをネタに男を釣るとは、許せんな」

「釣ってないわ。そんなことより、勝手にナナをあんたの所有物にしないでもらえるかしら?気色悪い」

「この俺に向かって気色悪いだって?アリアも随分と偉くなったもんだな」

「うるさいわね!!このシスコン!!」

「妹を愛して何が悪い?…ま…まさか!!嫉妬か?!俺がナナばかり構うから」

「死にさらせ!!テメェどんだけ頭沸いてんだよ!!」


こんなティア…あ、女の方ね
とにかく こんなに怒鳴り散らす姿は初めて見た。


「ティアってあんなでけー声出るんだな」

「あぁ、俺も今そう思ってたところだ」


さすがは相棒だな。なんて思っていたら 兄妹喧嘩はさらにヒートアップ…マクゴナガルに取り押さえられるまで続いていた…。



「マクゴナガル先生」

「なんですか?Ms.ティア」

「来年からは、この腐れ変態男を手錠でつないで地下牢にブチ込むことをお勧めします。でなければ 公衆の面前で犯罪を犯しかねません。近親相姦という重罪を!!」







寮内に犯罪者予備軍?!


さすがのマクゴナガルも目が点だ

もちろん俺たちも。





→あとがき


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