「おっ!ティアが笑ったぞ!!」
「…は?」
フレッドとリーといつものように 次の悪戯について話をしていた。そんな時 不意に後ろを振り返ったフレッドが 予想外の言葉を発した。
¨ティアが笑った¨
この教室にいるティアで思いつくのは、アリア・ティアしかいない。彼女はまるでアイスドールのようにいつも無表情だ。そのティアが笑っただって?!
「ごめんなさい、別にあなた達を笑ったわけじゃないのよ?」
「それは残念、俺たちの素晴らしい悪戯計画に興味を持ってくれたのかと思ったんだけどな」
フレッドとの会話からすると 俺たちが理由で笑ったわけではないみたいだ。
…じゃあ何故?
「あなた達、すごく似ているの」
「「似てる?」」
「当たり前だろ?俺たちは双子なんだから」
俺とフレッドが似ているから笑ったのか?
ティアっておかしな奴だな
「双子なところも一緒」
「は?」
「あなた達、ウチの双子によく似ているのよ。きっと気が合うわ」
ティアは そう言うと荷物をまとめて教室を出て行った。
気がつけば授業は終わっていたみたいだ。
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