「おい、絞め殺されるって何だよ」
『えー!覚えてないのー?』
おどけて見せるナナに苛立つ。
そもそも何であんなに思いっきりビンタされる必要があった?
殺す気か!とかなんとか言いながらだったと思うが、いきなり俺の右頬に強力なビンタを一発…おかげで赤い手形ができてやがる…
『ユウ、別に私はどこにも行かないよ、今のところはね?まぁ 帰ってきたばっかりだしさ』
「なっ…何で」
何でさっきまで俺が見てた夢を…
『寝言で言っちゃうほど、私が居ないと寂しいなんて、本当にさぁ 母親にでもなった気分』
「母親?!」
『寂しくなったらいつでもおいでね〜ママが癒してあげるから〜』
「う…うっせぇ!!テメェみたいな母親が居てたまるか!!!」
相変わらずクスクスと肩を揺らしながら笑っているナナに、さらに苛立ちは増す。
とにかくナナの顔を見ていたなくて、俺は自室を出て食堂へと向かった。
『あら?……反抗期?』
イラつく
母親とかじゃない
なんかもっと、こう…//////
「おいっ!!何考えてんだよ俺は!!」
→あとがき