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今回の任務は空振りに終わり、正直かなり苛立っていた。そんな時にスパイ侵入の警報…
刻んでやる…
「一匹で来るとはいー度胸じゃねぇか…」
「ちょっ、ちょっと待って!!何か誤解されて…」
ガタガタうっせぇな!!
とにかく今すぐ刻んでやる、そう思い切りかかれば 男の腕は、なんとも奇怪な姿になった。
聞けば 対アクマ武器で、自分はエクソシストだと言いやがる。
「中身を見ればわかることだ。この¨六幻¨で切り裂いてやる」
「待って ホント待って!僕は敵じゃないですって!クロス師匠から紹介状が送られ…ぐぇっ?!」
「な…んっ?!」
『んな話はどーでもいいんだよっ!!』
「「ぐはっ!!!」」
突然 頭を何かに鷲掴みにされたと思った瞬間、目の前のモヤシの頭と衝突…
「テメェ、仲間がいやがるな?!」
「痛っー…そ、そんな人いませんよ!!」
『たった1年半で私の声も忘れちゃうなんて…ユウって酷い男ね』
「は……?」
ふわりと風が吹いたかと思えば、すぐ横に人影が現れた。
「お…お前……ナナ…?!」
《《《ナナー?!》》》
現れたのは、1年半前に 突如失踪した人物
柄にもなく心配なんてものをした。早く戻って来いと願った…
紛れもない ナナ・ティア本人
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