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『はぁ…男に生まれたかった…』
「それは困るな、僕は 同性愛には興味がないんだ」
『そうなんですか?!』
「奈々…君は、僕が同性愛者だと思っていたのかな?」
『てっきり グソンさんとデキてるのかと…』
無言で、そして笑顔なんだけど笑顔じゃない顔で私を見ている槙島さん…
怖いよ…マジで…
「奈々が男性だったら…なんて考えたくはない。それに、男性では 身籠ることはできないからね」
『子孫繁栄に必死すぎやしませんか?』
「それは、相手が奈々だからじゃないのかな」
『は?』
「とにかく今は、横になっていた方がいい」
そろそろ起き上がってるのも辛くなってきたので、私は そのままソファに横になった。
すると突然私のお腹を撫で始める槙島さん
『ちょっ…///な…何してるんですか?!』
「早く終わらないかな」
『はぁっ?!』
「奈々に似た女の子がいいと思うんだ」
『そ…それって…//////』
バクバクと激しく動く私の心臓、顔には熱が集中した。そして、気が付けば 生理痛の痛みは消えていて、彼はもしかしたら 魔法使いなのかも?なんて少しだけメルヘンな事を考えた。
未来という名の特効薬『私は、槙島さん似のイケメンな男の子がいいなぁ』
「2人か、それも悪くない」
いつ終わるのかと聞いてくる槙島さんに、まだ始まったばかりだと伝えると、心なしか落ち込んだ表情をしたような気がした。
きっと、こんな槙島さんを知っているのは私だけ。そう思うと ついつい顔がニヤけてしまうのです。
→あとがき
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