フラン
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いつからでしょうか、ミーがナナを毎日目で追うようになったのは。気がつけば いつも…


乱暴に見えて実は 部屋が、どこぞの御伽噺に出てくるお姫様みたいだったり、意外と料理が上手だったり、ナナのことを知るたびに ミーは、おかしくなるんですー。

師匠に このことを話したら、鼻で笑われてイライラしましたー。ナッポーのくせに 本当にムカつきますー


『フラン、フラン!』

「何ですかー?」

『明日さぁ、一緒に街に買い物行かない?』

「買い物ですかー?そんなの下っ端にやらせれば いいじゃないですかー」

『ダメなの!!』


何でも、日頃 世話になってる皆んなに お礼がしたいとかで、豪華な手料理を振る舞うらしい。普段は乱暴なナナですが、こんな一面があるから またミーは、惹かれていくんですー

ただミーが一緒に買い物に行ったら、ミーへのお礼は無しみたいなものじゃないですかー…


『あたしさぁ、いきなり こんな所に連れてこられて、土地勘全然ないんだよね…フラン優しいし、付いてきてくれるかな?って思ったんだけど…ダメかな?』


不安そうな顔でミーを見上げてくるナナに、ノーなんて言える気がしませんよー…


「じゃあ、ちゃんとミーにもお礼 してくださいねー」

『何すればいい?』

「ミーの言うこと何でも聞いてくださーい」

『え゛っ?!それって下僕?!』

「ナナはもうミーのモノですー、浮気したら殺してやりますからねー」

『はっ?!///ちょ…フラン?!それって///』










好きですコノヤロー


口が悪くて乱暴でも、皆んなの為に 何かしたい、そう思うナナは とても マフィアらしくない、心の優しいし人なのでしょうねー

そんなところも好きなんですよー





→あとがき
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