3
聖凪のせいで、そのあと さらに視線が痛かった…
担任の話も耳に入らないほどに。
だいたい 私は、普通にしていても 目立ってしまうんだ この容姿のおかげで
プラチナブロンドの髪とブルーの瞳
正直 視線には慣れっこだ。
でも…
さすがに あんなに敵意むき出しな視線には 驚いたわ…
栗山未来さん
「…ごっつぁんです」
『聖凪…写メ 一枚につき諭吉様×2だから』
「了解です」
『あ…払うのね、しかも…この場で
私、入学早々 カツアゲしてるみたいだから、あとで こっそり渡してちょうだい』
「奈々様…そのほうが カツアゲっぽいっス」
『…たまには まともなこと言うのね』
「お褒めにあずかり光栄っス」
『いや、褒めてないから 全く』
「最高の褒め言葉でし…「うるさぁぁぁぁいっ!!」
『…………最悪』
「最悪はこっちのセリフだ!!
暁と如月は 後で職員室に来るように」
担任は そう言って教室を出ていった。
「チッ…あのセンコーあとでシメたろか」
『入学早々 反省文的展開かしら…?』
.
prev / next