嫌な予感
コナンが阿笠博士の家にいる頃
私は嫌な予感がしてならなかった
「なまえ?」
『ん?…あぁ、ごめんごめん』
刻に名前を呼ばれ、はっと我に返った
そして、刻が既に横になっているベッドへと潜り込む
夕食と入浴はさっさと済ませた為、後は寝るだけだった
「どうした?さっきからずっと難しい顔してるヨ」
刻が私をぎゅっと抱き締めてくる
『ごめん。そんなに難しい顔してた?』
私も刻の背中に手を回す
いつも刻の家に泊まる時はこのような感じだ
最初刻が抱き締めてきた時は驚いていたが、今となってはもう慣れてしまった
習慣のようなものだろうか
「ずっとしてる…オレに言えないコト?」
『そんなことないよ。ただ…コナン君に勘づかれてる気がしてね』
「オレもそんな気がするんだよネ。あの時微妙に電波を感じたんだヨ。近くの茂み辺りからさ」
『刻が感じてるって事は…危ないかもね』
「ただ、オレが悪人(ゴミ)共を片付け終わった時には何も感じなかったんだよネ」
なるほどね…
「なまえの勘は当たるからネ……気を付けるヨ」
『当たらなければ良いんだけどね……』
私はこの嫌な予感が当たらなきゃ良い
ただそれを願っていた
「オレ、疲れたから寝るネ?オヤスミ」
『おやすみなさい』
私は刻に抱き締められながら、眠りについた
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