それぞれの目的へ


『蘭!』

「なまえ!無事で良かった…」

私達が米花駅に着くと蘭が涙ぐんで胸に飛び込んできた

「本当に無事で良かったよ!」

園子も安心した表情で声を掛けてくれた

『心配かけてごめんね』

「正義のヒーローのお兄さん、あの後どうやって悪い人達をやっつけたの?」

コナン君が裏のありそうな笑顔で刻に質問をしてきた

「僕も知りたいです!」

「私も!」

「俺も知りてーぞ!仮面ヤイバーみたいにやっつけたのか!?」

「皆のヒーローのお巡りさん達が来て悪い奴らを捕まえて行ったヨ」

やっぱり刻は嘘が上手いな

「なんだよ。兄ちゃんが倒したんじゃねーのかよ」

子供達は残念そうに言葉を口にする

江戸川コナン一人を除いては……

流石にこのまま此処に居て、色々と探られるのは危ないかな?

『皆、そろそろ遅いから帰ろうか?お家の人心配するんじゃない?』

「あ、私もお父さんとコナン君のご飯用意しないと!」

「そうですね。ヒーローのお兄さんのお陰で、一件落着しましたし」

よし、これで皆帰路に着くな

「蘭姉ちゃん!僕今日博士の家に泊まりに行くね!」

「あら、そう…気を付けて行くのよ?」

「はーい!」

コナン君は走って去っていった

「「「さようなら!!」」」

子供達もそれぞれの家へ向けて帰っていく

「……オレも帰ろうカナ………なまえはどうするの?オレの家に来る?」

『刻の家に行くよ。疲れてるでしょう?』

刻と会話した時に園子が若干崩れたのは見なかった事にしよう

「大神君はこの後空いてるの?」

目をギラギラ輝かせながら零に問い掛ける園子

「すみません。ちょっとバイトの方で呼び出しがあるので…お先に失礼しますね」

軽く会釈をして零は立ち去った
恐らく国会議事堂にでもエデンに呼び出されたのだろう

「ちょっと、園子!しっかりして!」

園子は魂が抜けたかのような表情をしていた

「じゃあ私お父さんのご飯用意するから帰るね?また明日!」

『じゃあね!蘭』

「そろそろオレ達も行こうか…なまえ。オレお腹空いちゃったヨ」

『わかったよ。じゃあまたね園子!』

「じゃあね!」

私は刻と一緒に刻の家へと向かった

江戸川コナンが私達"CODE:BREAKER"について調べ始めている事も知らずに……




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