得体の知れない力〜コナンside〜


あの人達だけ残ってどうするつもりだ?

今は蘭達と一緒に公園からなるべく遠ざかろうと走っている

何をするつもりなんだ…

気になって仕方が無い

「あ、ら…蘭姉ちゃん!僕財布公園に落としちゃったみたいだから取りに行ってくるよ!」

「でも、危ないよ!」

「大丈夫、すぐに追いつくから!」

「わかったわ。気を付けるのよ?」

「うん!」

何とか1人で身動きが取れるようになった

急がねぇと!








公園に着き、先程とは違う場所の茂みに隠れた

丁度倒されたGファルコンのメンバーが目を覚ました様で、全員ナイフを取り出し、刻という人に襲い掛かっていく

「ここからが本番ダヨ…」

刻さんが手を掲げると近くのベンチを持ち上がり、そのベンチが襲い掛かってくるメンバーにぶつかった

「なっ、何でベンチが持ち上がってるんだ!?」

俺は博士が最近追跡メガネに搭載してくれた、動画録画機能にスイッチを入れてその様子を録画し始めた

ベンチをぶつけられたメンバーの手から離れたナイフが刻さんが再び手を掲げると浮き上がり、刃先が残りのメンバーの方に向かった

「お前ら如きがこの刻様に勝てると思ってるワケ?」

「「「「てんめぇぇぇぇ!!」」」」

「沈みなヨ」

ナイフがメンバー達に突き刺さる

リーダーを残して全員が死んだ

「なっ!?」

何なんだ、あの得体の知れない力は…!?

俺は今までにあんな力を見た事が無い

「後はあんただけだヨ…リーダーさん?」

「くっそぉぉぉぉ!!」

ナイフを振り回し、刻さんに向かって走ってくるリーダー

刻さんは近くにあったナイフを1本浮かせた

「目には目を、歯には歯を」

「舐めやがってぇぇぇ!!」

「悪には正義の鉄槌を」

「ぐっ……」

リーダーの頭にナイフが刺さった
そして、崩れ落ちた

「……随分と面倒臭いことしてくれちゃったネ」

全員……殺したのか?

何故そんなに冷静にこれだけの人を殺せる?
俺が今まで解決してきた事件ではこんなに冷静に殺す人なんていなかった

何故そんなに……"冷酷な笑み"を浮かべてるんだ?

それに、何なんだ……あの最後のハムラビ法典にも似た言葉は…

『刻、お疲れ様』

「なまえチャーン!!…ってまた大神もかヨ」

近くの茂みから出てきたなまえさんに抱きつきながら大神さんに嫌そうな目を向けている刻さん

「何でお前と1日2回も顔を合わせなきゃいけないんだ」

「それはこっちのセリフだっての!」

『喧嘩しないの!』

「「すみません/ごめんネ」」

……あの人達全員
目の前に遺体があるのに平然としてる

俺は録画のスイッチを切った

『あ、園子に連絡しなきゃ!後で合流するって言ったのよ』

「じゃあオレはお先『刻も一緒に行くんだよ』……マジかヨ」

早く行かないとやばいな

俺は3人よりも早く合流場所の米花駅に着くために走り出した




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