ヒーローのお兄さん


「ねぇねぇなまえさん、あの刻ってお兄さん誰?」

『ああ、刻はね私の大切な友達であり、仲間なの』

「オレは別にあんな奴友達とも思いたくないですけどね」

「へぇ……」

凄くこの子疑ってる 注意しないとね…

すると園子が言った

「あの相手に刻君一人じゃ…刻君が危ないよ!」

『心配いらないよ。刻が一人で何とか出来る……見てれば分かるよ』

私は刻と目が合った

刻はふわりと私に笑顔を向けた

そしてGファルコンに向き合った

「その子供達を離しなヨ」

「あ?何だてめぇは」

「子供達を離さないなら痛い目見る事になるケド…どうする?後5秒待ってあげるヨ」

先程とは違って、冷酷な笑顔をGファルコンに向ける刻

「この餓鬼はなぁ、俺等がこれから遊んでやる「5…4…」なっ!?聞いてんのかてめぇ!?」

「3…2…」

「俺等を舐めてんじゃねぇぇぇ!!お前等あいつを潰せぇぇぇ!!」

「「「「おらぁぁぁぁぁ!!」」」」

刻に向かって襲い掛かるGファルコンのメンバー

「…1……馬鹿だネ」

刻は異能を使わずに素手でGファルコンのメンバーを倒していく

メンバーは殆ど刻に倒されてしまった

「刻君って……凄く強いんだね」

蘭がボソッと言葉を漏らした

『だから言ったでしょ?刻なら1人で大丈夫だって』

蘭から視線を外し再び刻とGファルコンの方に目を向ける

刻はリーダーの前に立っていた

「お兄さん助けてっ!!」

「兄ちゃん早く助けてくれよっ!!」

2人共泣いて刻の助けを待っている

「今、正義のヒーローのお兄さんが助けてあげるからネ」

そう言った直後にリーダーの顔面にパンチを打ち込んだ

リーダーの手から子供達が解き放される

子供達は刻に泣きながら抱きついた

「2人共、あそこにお姉さん達がいるから走ってお姉さん達の所に行くんだヨ。わかった?」

「「わかったよ!/わかったぜ」」

2人が此方に向かって走ってくる

「歩美!元太!無事か!?」

「正義のヒーローのお兄さんが助けてくれたから大丈夫だよ!」

「2人共無事で良かった」

蘭が安心したように声を掛ける

『さぁ、逃げて。Gファルコンの連中に此処に私達が隠れている事が知られてしまったからね』

「後のことは僕達に任せて皆さんは逃げて下さい」

これから刻がする事を見せる訳にはいかないからね

「でもなまえと大神君を置いて行くなんて…」

『大丈夫。私達は刻が無事で居られるようにサポートするだけだから……大切な友達だから…ね』

「わかった。気を付けてね!」

「後で合流しよう!連絡寄こしなさいよ!」

そう言い残して私と零以外の人は公園を去った

「行ったみたいだネ……さて、そろそろ始めようかナ」

刻の目付きが冷酷なものへと変わった

いよいよ刻の裁きが始まる




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