小さな高校生


蘭と園子に色々な所を案内してもらい、すっかり日が暮れてしまった

「あ、もう7時!お父さんとコナン君の夕飯作らなきゃ」

『今日はありがとう。楽しかったよ』

「こっちこそ、楽しかったわよ!」

園子がそう言った直後、私は誰かがこちらに近付いてくる気配を感じ、その方向に目線を向けた

『なんだ、小学せ「コナン君!」……コナン?』

「蘭姉ちゃん!」

その小学生はまさに私達が護衛をする、工藤新一。現在の江戸川コナンだった

「蘭姉ちゃん、この人達は誰?」

「交換留学生として、帝丹高校に来た大神零君とみょうじなまえちゃんだよ」

「そうなんだ…僕、江戸川コナン!宜しくね!」

うわ、嘘臭い笑顔……零の能面の笑顔にも負けてないんじゃないかな?

『よろしくね』

「よろしくお願いします」

「そう言えばコナン君はこんな時間まで何処に行ってたのよ!」

「は…博士の家に行ってたんだよ!」

「なら良いけど、暗くなってるのに出歩いて何かあったら大変でしょ?」

「ごめんなさい…」

小学生演じる高校生も大変だなぁ

そう内心で思っていた

ーピピピピッー

『「!!」』

「探偵バッジだ…どうした、光彦」

どうやら光彦という小学生の友達から探偵バッジという無線で連絡が来たようだ

「……何っ!?公園で歩美と元太が不良グループに捕まった!?」

不良グループ?

「今からそっち行くからおとなしく待ってろ!」

そう言って通信を切ると走り出したコナン

『私達も行きましょう』

何かが気になるのよ そう零にこっそり言うと頷いた

私達はコナン君の後を追って走り出した




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