さようなら
今にも雨が降りそうな鉛色の空の下
いつものように鼻歌を歌いながら気分良く歩いていた
『今日も子供たち喜んでくれてよかったぁー!また新しいマジック考えなきゃ…』
一歩でも憧れの怪盗キッドこと、黒羽快斗に近付くために
小さい頃から読んでいる"まじっく快斗"その漫画の主人公、黒羽快斗に憧れてマジックを始めた
将来はマジシャンになりたいと思っている
後ろの方で誰か喧嘩してるのだろうか
怒鳴り声が聞こえてくる
『さて、今度のマジックは何にしようかな?』
ワクワクしながら次のマジックを考えていた
………あれ?私…………浮いてる?
階段に差し掛かったとき、誰かに後ろから押された感じがした
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