現実の名探偵の末路
ーピロロロロロロ♪ー
『もしもし』
“「お、なまえくんか!」”
『はい、佐倉警部どうされました?』
“「実はな、厄介な殺人事件が起こってな……今すぐ来てもらえないか?」”
『わかりました。すぐに行きます』
急いで鞄を取り、荷物を詰める
「なまえー!今日一緒に帰らない?」
親友の真奈が声を掛けてきた
『ごめん!ちょっと事件が…』
「相変わらずの推理好きねぇ…」
にやにやした顔で私をみる真奈
『何よー』
「ふふっ……。いやね、すっごい美人で学校一男子から注目を浴びてるのにさぁ…恋愛そっちのけで推理に没頭するなんて………。なまえらしいなって」
『恋愛ねぇ……。真奈の言う通り今は探偵が出来ればそれで充分かな』
「今日も頑張ってね!高校生探偵のみょうじなまえさん」
『ありがとうございます。親友の里野真奈さん』
鞄を持ち、椅子を机にしまう
『じゃあ、また明日ね!』
「まったねー!」
私は教室を走って出た
えっと… どこだっけ?
『……… 警部に電話してみよう』
ープルルルルッー
"「はい、佐倉だ」"
『あっ、警部!すみません。ちょっと道に迷ってしまいまして…』
"「ああ、なるほど。近くに何が見えるんだ?」"
『ちょっと待ってください』
近くにあるのは、 えーっと… 蔵田商店、渋川電機、コメンスーパー………コメンスーパー?
『コメンスーパーが見えます』
"「おお、そこか!ではコメンスーパーに向かって真っ直ぐ進んでくれ」"
私は前に進み始めた。
そして、信号のない横断歩道に差し掛かった
『真っ直ぐどこまで進めばい…』
ーパッパーーーーーー!!!ー
『トラッ…………っ!!!』
きゃあああああああああっ!!!!
おい、なまえくん!…なまえくんっ!!
だっ誰か!救急車をっ!!
ピーポーピーポーピー…
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