見た目は17歳に戻る
『犯人は貴方ですね?』
この世界に来てから17年の月日が流れた。
姿は前の世界と殆んど変わらず、正直ホッとしている。
精神年齢は34歳なのだが……。
「相変わらずすげぇな、なまえは。」
『それは新一もでしょ?』
私は新一と幼馴染みとして17年もの間、生活を共にしてきた。
勿論、新一と幼馴染みのお陰で蘭や園子とも友達になれた。
「いや、俺はなまえには適わねぇよ。」
『何言っちゃってんの。名探偵さん!』
「まぁこれからもお互い頑張ろうぜ!女子高生探偵!」
私はこの世界でも探偵という道を選んだ。
新一と同職だ。
『そうだね。頑張ろ!』
だが、最近私は気になる事がひとつある。
『高校2年、探偵、17歳……。』
「………どうした?何かあんのか?」
『いや、何でもないの!』
このワードが凄く気になって仕方が無い。
何か大きな事が起こる。
そう警報を鳴らしている。
なのに思い出す事が出来ない。
『くっそ………!』
このままじゃ危ない。
前世のことは覚えているというのに、この世界についての事は全く出て来ないとはかなり厄介だ。
「おいなまえ!帰るぞ?」
『えっ…あ、うん。今行く!』
そこで私の思考回路は打ち切られた。
そして、急いで新一の元へと向かった。
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