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次の日の放課後、皆はハルヒの言葉に大きな衝撃を受けた。

「ええっハルヒくんが留学!?」

「「ボストンに一年間!?」」

ハルヒは留学を前々から周りに勧められていたらしい。ずっと悩んでいたが、ようやく決心がついた。自分はもっと大きくなって環の隣を歩きたいと。

「「ちょっと殿も止めてよ!殿だってせっかくラブになったばっかでハルヒを行かせたくないだろ!?」」

皆の心配を他所に環は笑顔で言う。そもそもその言葉は大きな声で言っちゃいけません!竜胆は指を立てた。

「俺は応援するよ?ハルヒが自分で悩んで決めた事だからな」

「「…また殿はそーやって物分りいい顔して…」」

「あ、もうこんな時間か。というわけで俺も当分は須王の方の修行頑張る事にしたから、部にも少しは顔出すけど――…」

「「なんだよ、それ!ちょっときょーや先輩!」」

鏡夜に助けを求めるも、ハルヒの送別パーティーをホスト部で主催する等と暢気に言っていた。守銭奴な彼の対応はとても早かった。

「ハルヒ出発は?」

「あ、はい。向こうの学校は9月からなんですけど、早く生活に慣れたいから一学期の終業式が終わり次第と思って…」

「そうか、送別会は終業式の夕方という事で…」

「「ちょ…ちょっと待ってよ!そんなのホントにあっという間で…」」

「…光、馨。勝手に決めてごめんね。でもできればわかってほしいんだ。自分も皆と離れるのは寂しいけど、だけど留学を決意できたのも皆がいたからだよ」

そんな事を言われてしまえば誰も止めたりは出来なかった。

「「ハル…」」

「皆のおかげで自分の世界は広がったよ。…だからこそ、もっともっと色んなものを見てみたいって思えるようになったんだ」

ハルヒは一人一人の顔を見ながら言う。


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