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中のチップはきっと無事だろう。仕方ないから私の機種だけあげるよ。自分はそこまで携帯に依存していないし。
「…鏡夜…!やっぱり貴方はインテリの様な服よりも肩出したり、意外にワイルド系の格好の方が似合うわね…!」
ゲスト用のシャワールームを貸し、竜胆セレクションの服を着た鏡夜を見て竜胆は感動のあまり口元を押さえた。
「はいはい。それはどうも。それよりハニー先輩達と合流するぞ」
そしてヘリで軽井沢に向かう為にヘリポートへ移動。光邦と崇と合流してすぐに軽井沢だ。美鈴のペンションへ付き、お手伝いという名の売り上げに貢献。
「りんちゃん、夏バテ大丈夫〜?」
「大丈夫です。嫌ですね、体が弱いって言うのも」
紅茶を飲みながら働くハルヒと環を見る。傍から見れば環が邪魔をしている様にしか見えないが。とうとう怒ったハルヒが逃げる環を外まで追いかけて行ったのは言うまでもない。そもそも環にベッドメイクも何も客室掃除なんて出来るはずがないというのに。戻ってきたハルヒは環だけではなく光と馨も連れていた。結局ホスト部は皆集まってしまうのだ。
「まあっ☆光君と馨君も手伝いに来てくれたのォ〜?美鈴っち大助かり!ぜひお願いするわン☆」
そう言われれば光と馨も断れない。
「ああ…新しいバイトさんか。紅茶のおかわりをもらえるかな?」
「あのねえ〜僕はケーキとケーキとねえ〜☆」
「すいません、私はクッキーとアイスティーお願ーい」
その言葉は光と馨をいらつかせるが。光と馨はしょんぼりしたまま床を拭いていた。環はめそめそしながらピアノを弾く。
「…それで…鏡夜先輩達は何故ここに?」
「売り上げに協力するのも立派な“お手伝い”だろう?」
「へぇ…竜胆先輩もねぇ…」
ハルヒちゃんはどうやら自分にまで冷たい視線を送れる様になった様です。
「ようし!皆の衆!運命的にもこうしてホスト部全員が結集したという事で、休憩時間を利用してホスト部軽井沢会議をとり行うぞ!」
運命的なのかは分からない。休憩時間を貰った環は自力で立ち直った様だ。
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