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「「誰がハルヒの弱点を見つけられるでしょうかゲーム」」

「悪趣味な…」

「ごめんごめん自信ないよね〜?」

「弱点なんて親しくなきゃ見せてくんないだろーしー?」

そんな簡単な双子の挑発に環はやはり乗ってしまう。

「ルールは?」

「期限は明日の夕方まで」

「先に弱点見つけた方が価値」

「それで?勝者の特典は?」

それに動いたのは鏡夜だった。鏡夜の手にはハルヒの中学時代の写真数枚。

「ハルヒの中学時代の生写真各種」

それに皆乗らないはずがない。話を聞いた光邦や崇までもが参戦した。

「ちょっと皆。ハルヒちゃんにあまり迷惑かけないようにしなよ」

それだけ言うと竜胆は日陰へと戻った。そしてその後ろには鏡夜の姿。鏡夜は参加する必要がないから暇なのだろう。

「体調は平気か?」

「大丈夫。そこまで気を使わなくても平気だから」

竜胆がチェアに座ると鏡夜もその隣に座り飲み物を手に取った。そしてそこから皆がハルヒの弱点を探す為に頑張っている姿とそれに付き合う女の子達の姿が見ていた。

「弱点か。自分の弱点は日光かなぁ」

「誰もが分かる弱点だな」

「弱点って言われても自分でも分からないものだよ。虫だって好きではないけど、悲鳴あげられないしなぁ」

自分の弱点は何だろうと竜胆は頭の中で考える。そして空を見上げて一つ思いついた。

「分かった」

「何だ?」

「私の弱点は皆と同じかもしれない」

一体どういう意味なのか、分かるような分からないような。竜胆は自分の弱点が知れて嬉しいのか日傘をくるくると回していた。




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