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「ハルヒ!無事か!?」

「あれ?ハニー先輩?」

「よく分からないけど、大丈夫そうね」

「ちょ、どういう…」

ハルヒはこの状況に未だ戸惑っている様だった。光邦が大の大人達を軽々と倒した事だろうか。

「おまえ知らないの?」

「「“埴之塚”っつったら武道の名門じゃんか」」

「あのヒト中等部んトキ空手と柔道で全国制覇してんだぞ」

ちなみに崇は剣道全国制覇している。ハルヒはそれを聞いて理解出来ないと項垂れた。

「なんか全然遊んでないー」

「やっぱ放課後来んのがダメなんじゃん?」

ここは明るいが時間で言えばもう外は真っ暗な時間帯だった。

「「んじゃ夏休みは海なー」」

「バーカ。ハルヒはそーゆー趣味ないって…」

「海…海なら行ってもいい…かも」

「ハルヒ!?どういう事!?」

「こーいうあからさまに人工物って冷めるんですけどねー海は意外といいですよねー」

プールはダメで海は良い。ハルヒは少し謎。そしていつも通り仲良く二人揃っている光邦と崇の関係も謎。鏡夜が自分の事をどこまで知っているのかも謎。環がハルヒの事を本当はどう思っているかも謎。つまりの所未だ謎ばかり。

「おねぇちゃんも海行きたーい!どう、ハルヒちゃん、一緒に水着選ばない?」

「「ナイス竜胆ねぇ!」」

「コラ竜胆!お前は少し恥じらいを持て!若い女性が複数の男の前で肌を晒す等と…」

「あのねぇ、環。むしろそういう発言が気持ち悪いのよ。肌とかそういうのは関係無しにただ純粋に遊びたい、遊ぶのに適した格好。どうしてそう思えないのかしら、ムッツリ」

「「やーい、ムッツリー」」

「…そっか、そういう捉え方もあるんですね。竜胆先輩の言う事も一理ありますよね」

「おかあさーん!子供達が反抗期だよぅ!」




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