24 (2 / 3)



「モリ先輩。大丈夫ですよ?ハニー先輩は無事ですよ?意外と頑丈そうだし、おなかがすいたらヤシの実もなってるし」

ハルヒのフォローの言葉は少し謎のように聞こえるが、崇にとってそれは優しさだという事がすぐに分かる。鏡夜の携帯が鳴り、少し離れた所で喋り始め、光と馨は抱いた疑問を環へぶつけていた。

「「殿って今日一回も“ハルヒの水着見たい”って言わないよね〜」」

「あら、やだ。もしかして、え?もしかして?」

ニヤニヤしながら三人は環を挟んだ。

「まさかと思うけどアレすか?ハルヒの肌は自分以外のヤローには見せたくないとか…」

その言葉に環は顔を赤くする。

「いやームッツリー」

「やーらしー気持ちわるー」

「じゃあ、自分なら良いのかって言う下心ー?」

そう言う三人を見て悪魔が一人増えたと思った環だった。

「俺は父として当然の事をだな!女の子がお肌を見せていいのはおよめに行く時だけなんだよウ!」

「私の存在全否定よねぇ」

「だよねぇ。竜胆ねぇなんて惜しげもなく美脚を見せ付けてると言うのに」

「確か竜胆ねぇもお姉ちゃん、娘ポジションのはずなのにね〜」

おかしいわよね〜そう言いながらちらちらと環を見ながら悪態を吐けば環は膝を抱えながらふさぎ込む。

「捜索チームが出動してくれるそうだ。俺達が探すより的確だろう。ゲートに戻って待機を…おい?モリ先輩とハルヒは?」

電話を終えた鏡夜の言葉に四人は二人が居た場所を見るとそこには誰もいなくなっていた。

「あら、気が付かなかったわ」

そして残された五人はゲートに移動するもすぐに小さい男の子を見つけたと鏡夜に連絡が入り、休む間も無く移動した先で驚きの光景を目にした。威嚇用の銃を持った捜索チームが一人残らず気絶させられていたのだ。


[prev] [next]
[bkm] [TOP]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -