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「Good afternoon! We just moved in next door!(こんにちは!隣に引っ越してきた者です)」

「Hi! Sorry for not introducing myself…(はーい、こちらこそ挨拶が遅れて…)」

中からハルヒの英語が聞こえ、ゆっくりと扉が開いた。

「「HELLO!!」」

そう言った途端ハルヒに扉を閉められてしまったが、それに関係無く扉を開き、中へ勝手に入っていく面々。

「Heh? Every room has got the same layout☆(へーどこの部屋も間取りは大体同じなんだなー☆)」

「The view from the third floor is very good as well!(3階もなかなか見晴らしよいよねぇ〜)」

「Yeah…(そうだな)」

「You two’s room is on the fourth floor,right?(ハニー先輩達の部屋なんか4階じゃんよ)Our room has got a huge tree right in front of the window…(僕らの部屋なんて窓の外にデッカイ木が…)」

「oh! There is Antoinette!? Let me speak English!!――…help!(アントワネット!?私に英語を喋らせて!…助けて!)」

「OK,OK, no complaining about something decided by drawing lots.(ハイハイ、くじ引きで決まった事に文句言わない)」

皆は流暢な英語で会話をしていると、当然ハルヒと環は驚きを隠せない。

「おまえら〜!」

「「アハハー☆びっくりした?いやー大変だったんだよー送別会の前日に夜から大急ぎで手続きしてさあー」」

「僕らもいずれは留学しなきゃと思ってたしねぇ〜」

「部屋もちょうど空いていましたしね」

「私もこっちで男装するならOKという許可を貰うの大変だったわー」

ニヤニヤと笑う五人。

「ああ、そうそうハルヒ。You took the bold decision to study abroad to pursue your great dream.(偉大な夢の為に留学を英断したおまえの事だ)」

笑う五人と唖然とする二人の顔はまるで対照的。

「You can’t say that something like this is going to interfere with your studies, right…?(まさか、この程度の事で勉強に支障が出るなどと甘い事を言ったりしないだろうね…?)」

「あ…あ…の…Nooooooo〜!」

ハルヒの悲痛な叫び声は響き渡る。そして桜蘭の第三音楽室には“ホスト部長期休業致します”※ホスト部全員留学中につき。そこには写真が貼り付けられているはず。
【The springtime of their life is far from over!!(彼らの青春はまだまだ終わらない!!)】


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