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「あらあら!まあまあまあ!初デートのプランを練ってるの!?環君の!?環君恋人ができたのね!おめでとう☆☆いいわねえ〜☆私は初めて夫と会った時はねえ〜」

鳳家で生まれ、どうしてそんなに穏やかな性格が出来たか分からないが、鏡夜の姉もこの騒ぎに顔を出していた。

「芙裕美姉さん。義兄さんが出張中なのはわかりますが、のん気に泊まりに来ないで下さい。また父さんにしかられますよ」

「あら、お父様も学会でお留守でしょう?」

そんな会話を背に皆はデートプランを練っていた。

「そもそも殿のプランは女子にはハードスケジュールすぎるんだって」

「そうよ。一日で京都&鎌倉なんて、疲れるわよ。もっとゆっくりしたいものでしょうが」

「うぬ?」

何だかんだ言いながらも姉気質をお持ちの末っ子も協力してしまう。

「ハルヒの価値観に合わせないと」

「ハルちゃんがうんと幸せになれるプランがよいよねえ〜」

「…築地市場…」

「おお、モリ先輩ナイス!」

「いや、ないから!初デートで築地ぃ!?乙女の夢である初デートを築地!?い、いや。ある意味環らしいけれど、それはちょっと無いんじゃないかしら…流石に」

竜胆の言葉に崇は衝撃を受けた。

「鏡夜さんは協力してあげないの?」

「…別に俺は二人の事は心配してませんから」

「ふう〜〜ん、そうなの〜☆」

「なんですか」

「それって信用してるって事でしょう?いい子なのね?環君の彼女って」

「……まあ俺が認めてもいいくらいにはね」

「まあえらそうに」

「ねえ!芙裕美さん!初デートで築地ってありだと思います?」

竜胆は確認の為に輪から抜けて二人の所へやってきた。こればかりは同じ女子の意見を訊こうとしたのだ。

「楽しそうねぇ〜」

あれ?あれあれ?そういうものなのかな?と首を傾げながら竜胆は環達の作る輪の中に戻って行った。

「それで鏡夜さんは竜胆ちゃんの事どうするのかしら?」

「………勿論なんとかします。あのじゃじゃ馬を扱えるのは俺くらいでしょうし」




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