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「光…!どうしようこのままじゃ僕らの計画が…!」

「ああ…二人がくっついてしまった以上今後当分はもじもじして恥らう二人を死ぬほどからかい倒してやろうと思っていたのに…」

「相変わらず二人は趣味が悪いわね」

と言いながらもからかう部類に居るであろう竜胆。光と馨は竜胆に視線を移した。

「竜胆ねぇこそ鏡夜先輩の事どーすんの!?」

「え?鏡夜先輩?」

「…光。……馨にバレたじゃん。どうしてくれるのよ…」

そう言えば青ざめる光と目を輝かせる馨が居た。え?何?竜胆ねぇって実は…みたいなニヤニヤ顔しているし。竜胆は気まずそうに目を逸らした。

「「応援するし!」」

「いらないわ!」

竜胆は悪魔三兄弟を解散させて逃げようとするが、左右から腕を捕まれてしまった。

「…あなた達、ハルヒちゃんと環で遊べないからって私で遊ぼうとしてるんじゃないわよね…?」

「えー…」

「そんな事ー…」

「「あるよネ☆」」

だと思ったわ!竜胆はすかさず逃げた。

「ヘイ!そこの良いカモ!」

「む、どういう意味だ!」

竜胆は慌てて環の背に隠れた。そして小声で呟いた。

「いい?光と馨が環の恋路を応援してくれるらしいわ。思う存分相談しなさい。彼等はそれを待っているのよ」

「なんだと…!?…お前等、二人共いい奴だなぁ――!」

環が光と馨に泣きつくように飛び込めば、よし、終了。竜胆は環が居た場に座り込んだ。

「良かったですわ、牡丹の君は環様と仲違いしたという噂を聞いていましたから…」

「ん〜ケンカしていたのは事実よ。お互い好きな物が譲れなくてネ☆子供のケンカだから心配しないでー」

安心する様に見ていたお嬢様達。それ以上に安心していたのは竜胆だった。そう、私が待っていたのはこれ。守りたかったもの。

「それにしても、ホスト部が復活してからハルヒ君はよりいっそう可愛らしくなったわね〜」

竜胆はハルヒに視線を移した。確かにハルヒちゃんは最初から可愛かったけれど…環を見る目がたまに恋する女の子の目だったりするのよねぇ。

「ねぇ、私はどうかしら?私も何か変わった?」

「牡丹の君は美しさがより一層上がりましたわ!慈愛に満ちた眼差しをしている時がありますもの」

竜胆はそれを聞いてから頭を抱えた。

「竜胆、どうかしたか?」

声をかけられて竜胆は顔をあげた。咄嗟の事だが緩んでしまう口元。

「…はぁ。どうしましょ」

「…人の顔を見て溜め息を吐くな」




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