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「あぁーはいはい。れんげちゃんや他の人達もこの作戦に協力するって事!まさかと思っていたけれど、今ので確信した。そして環はどんな手段を使っても時間内に絶対にこちらに到着する。指示を待てって事」

そんな時鏡夜の携帯が鳴った。それに出て鏡夜と竜胆は移動する。その間も情報は取り合ったまま。

「ならば、作戦変更。ま、予想していたルートだな」

竜胆は携帯を取り出した。連絡をするのは県警と笠野田組。幕張の浜田川河口に車を待機させて、環を向かえに行った。

「環!こっちだ!」

「鏡夜!竜胆!」

「まったくおまえらは勝手に…!指示に従えと言っただろう」

「鏡夜、今は怒っている時間はなくてよ?それは後にして」

環とその後ろには息を切らすハルヒ。その二人を先導して車まで走った。

「…大体俺がヘリの緊急事態に備えていないとでも?」

「え…?」

「…我ながら自分の計算能力には惚れ惚れするね」

渋滞が懸念されていたが、そこには車道を走る車の影はない。周りを囲う県警と笠野田組の人達。

「このルートはとっくに想定済みなんだよ。15分で空港につけてやる…!」

「私は車に乗れないから行ってきなさい、環!」

「…竜胆!」

「あなたの本気、しかと見届けてやるわよ!ハルヒちゃん、このバカよろしくね」

環の笑顔はもう少しお預けかしら?でも、見られるという確信。竜胆は車に乗った皆を見送った。自分が出来る事はここまで。後は応援する事だけね。そして環は母親と会えたかしら、そんな思いを託しながら皆は空を見上げているに違いない。




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