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「アハハそっかぁ〜女の子や他の皆も盛り上がってくれたみたいだね〜」

「「えっ…ちょっと待って!まさかドッキリ…」」

ウソのケンカだったの!?決闘を決めてから二人は全く一緒にいなかったから、誰もが本気だと思っていたというのに。

「決闘は本当だよ〜〜?だって崇の言いたい事なんて予想ついてたから負けたくなかったしね!そもそも僕をちらちら見てるようでうさちゃんばっかり見てたからねぇ崇は〜」

「「ウソ!!あれそうだったの!?」」

光邦に何か言いたいから見ていたのだと思っていた予想は大きく外れていた。

「…あのねぇ…僕らいずれは別々の道に進む事昔からわかってたからさ、今更そんな事で悩んだりしないよ?だけど本当は高校の3年間だってこんなに楽しい予定じゃなかった」

光邦は一瞬寂しそうな顔を見せて、すぐに変わる。

「タマちゃんがホスト部に誘ってくれて、皆と毎日ケーキ食べておかしな事いっぱいやって、おかげで僕らすっご――く楽しかった!だから最後に皆を楽しませてあげれてよかった…!」

そうして二人は微笑んだ。それに感動した皆は泣きながら二人に抱きついたのだ。そして卒業証書の授与式が終わり、謝恩パーティーが開かれる。

「じゃ〜ん!」

光邦は卒業証書を皆に見せていた。

「ホントに高校卒業したよ、このヒト。小学校じゃなくて」

「光、それは失礼な話よ」

「環。いい加減顔がウルサイ」

「違うもん。これは卒業オメデトウの喜び涙で〜」

環はずっと涙を零していたのだ。環はここ最近ずっと泣きっぱなしだ。それでも目が腫れたりしないのは奇跡の技なのかもしれない。

「でも、僕も泣きそう。外では会えてももう第三音楽室で2人の姿は見れないって思ったら…」

「えっ?卒業しても部にはフツーに顔出すけど?毎日は無理でもちょくちょく二人で大学部から通うつもりだけど〜?」

無言で頷く崇。それに皆ピタリと固まる。毎日は無理でも大学部から通う事にしたらしい。

「「あのさぁ…だったらいかにも最後っぽい台詞とかさあ…」」

「だって高校生活最後なのはホントだもん。ところでハルちゃんはまだ調理室〜?」

ハルヒは光邦の為にクッキーを作ると調理室へ向かったらしい。高校を卒業してもハニー先輩達はホスト部に顔を出す事を教えてあげようと環は駆け出して行った。




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