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「確信ならある“れんげ事件”での先輩の鬼畜演技を忘れたのか!」

「そもそもあれは事件だったのか」

「さすがにアレはないよねー」

「元々どこかに気質ないとあの表情は無理だよねー」

「ちょっと、皆で牡丹の君の情報網は信じていないわけ?」

さっきから誰も肯定してくれないんじゃないの?竜胆は唇を尖らせた。

「いや、竜胆の情報網も確かに侮れん!そして最大重要事実!ハニー先輩はAB型だ!」

「「つまり鏡夜(先輩)と一緒だ!」」

それを聞くと今まで否定していたハルヒまでも落ち込みだした。

「…おまえらは俺が傷つかない人間だとでも…?」

「あはははっ!すっごい説得力!」

確かにそれは自分の情報網よりも説得力に長けていると竜胆はお腹を抱えて笑い出した。それを横目で見て鏡夜は竜胆の頭を上から押すように力を込めた。

「竜胆。コーヒー」

「…は?どうし――」

「コーヒー」

それ以上は何も言うな、言わせない、というような鏡夜の表情と声に竜胆は身を引いた。そして肩を落としながらも急いで竜胆はコーヒーを淹れに行く事になる。


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