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先日のオリエンテーリングは環に有利だったはずが、結局時間がかかってしまった為に勝者は倉賀野&桜塚ペアとなった。そして彼女達は景品として与えられるホスト部を一日自由に出来る権を使ってホスト部全員とデートという事にした。それは後日になるのだが。そして光から教えて貰った通り環はとうとうハルヒへの恋を自覚した。そこまでは良い。そこまでは。
「寒い?ああでも言われてみればハルヒの鼻の頭真っ赤で…」
お互い顔を赤くして、特に環は女の子の様な悲鳴をあげながらハルヒから離れて行った。が、目が合えば環は再び顔を真っ赤にしながら目を逸らす。と、いうかここまで来ると環の一人遊びの様に思える。ハルヒに話しかけたと思えばすぐ顔を赤くし離れて行く。なんていうか気持ち悪い。
「…ちょっと…何アレ」
「コントか何かじゃないの?」
「タマちゃんがついに自覚したってホント〜?」
「昨日直接聞いたんだろ?光は」
「あ――…ま――ね」
どうも光は環から直接ハルヒが好きだと宣言されたらしい。そして環は光を見つけた後憐れみの表情を浮かべて光の肩に手を置いた。
「…なにそのむかつく目つき」
「光…ごめんな」
「それは昨日聞いた!」
「いやそうではない…俺は知ってしまったのだ…」
環の行動に光の怒りは積もって行く。
「たぶん…たぶんハルヒは…ハルヒは俺の事が好きなのだ…」
それを聞いて皆は目を丸くして固まった。
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