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「鏡夜」

「ああ」

そして翌日の放課後。環を除いた部員達は第三音楽室へ集まっていた。

「すみません!遅れました!」

「「ハルヒおそーい」」

「時間厳守と言っただろう」

「すみません…昨日の今日で…ギリギリまで調べたりとか。ていうか場所ここでいいんですか?環先輩に…」

環がそこに居ないのは鹿谷姫のつきそいで病院に検査に行ったからだった。好都合。

「それで?ハルヒちゃんの企画は?」

「ハァ一応。うまくいくかは全然わかりませんけど」

「ふむ…」

それを覗き込むその他部員。それに皆頷いた。

「…意外にいいんじゃない?」

「うん…なんとなく一番イケそうかも」

「そうね。いい案だわ」

「予算も少なくて済みそうだしな」

「…賛成」

「ハルちゃんの案にけって〜い!」

ねぇ環。私達が貴方がいないと何も出来ないと思っている?それは大きな勘違いよ。ごめんなさいね。皆必死なのよ。誰かの為に自分が必死になる。それってすごい事なのよ。だって、それは自分がピンチの時に助けてくれると信じているから。私はそれを知っているから。

「それではいいかな?皆の衆。役に立たない部長に代わって今回の企画は我々だけで遂行する。ターゲットは昨日電話で話した通り鹿谷愛嬢だ。くれぐれも極秘で準備を進めるように。以上!返事は?」

「「イエッサー!」」

第三音楽室に皆の声が響き渡った。




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