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「ねえねえ。僕思うんだけどぉ〜鹿谷ちゃんってなんとなくハルちゃんに似てない〜?」

「え?」

光邦の言葉に皆一瞬固まった後、2−A組に視線を戻した。そこには環と環の脳内のハルヒがいるように見えなくもない。これは大変な事が起こってしまう。竜胆もそれには少しばかり焦る。持っていた箸を使って、はしたないのもお構いなしにそちらをさした。

「光!馨!GO!」

「「らじゃー!」」

その声に既に状況を理解していた光と馨は二人の邪魔をしに近寄る。

「「ハーイ!殿どうしたの!?元気ないじゃーん!」」

「いっ!?」

叩くな!怪我人という事には変わり無いのだから、叩いちゃだめ!竜胆はそれを遠くからハラハラしながら見守った。

「「あー鹿谷姫さー残念だけどこの人最近ちょっとボケてるけどいつもは超やかましいウザ王子だから☆」」

「まあ、そうなんですか」

「「おまえけにナルシストでへタレで変態で泣き虫で」」

今の環は少し違う。だからこそ本来の環を教えてあげれば一時の恋を冷めるだろうと双子の計画。

「まぁ!」

「「夜は未だにくまちゃんと寝てるし」」

「まぁ!」

「「ハートが描いてあるお弁当が好きだし趣味は勘違い日本文化探求だし、通販好きだしコレクションはみみっちく庶民菓子のパッケージだし」」

「まぁ!」

あれ?竜胆は首を傾げた。流石にそこまで聞けば引いてしまうような所。だが鹿谷さんは驚くけれど、引いているようには見えない。

「おい…なんのつもり」

「「イヤーよく見りゃなにげにハルヒに似てるからさー性格はどーなのかなーとちょっと実験を☆」」

「…ハルヒに?」

「須王さんは色々な面をお持ちなんですね。では明日はハート型とくまさんのお弁当にします☆」

あれあれ?おかしい。やっぱりおかしい。


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