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「現場に俺があげたばかりの大トロリングが…」
大トロリング…?環が手に持っているのは大トロが乗った指輪。確かに大トロリングだ。だけれど、そんな物一つでどうして誘拐に繋がったのが謎だ。焦って損をした。
「…新年早々ムダに人の寿命縮めんのやめてくんないかなぁ…!?なにそれ…今年も俺はバカです☆っていうアピールか何か…?」
「馬鹿者!俺は真剣だ!」
環は一人大トロリングが道端に落ちていた事への考察(厳選済)を語り始める。
1、大トロリングが嬉しすぎて大トロリングになってしまった(ハルヒが)
2、大トロリングが嬉しすぎて世間に見せびらかす為路上に設置
3、誘拐
「間違いない!誘拐だ!」
そう断言する環。一方完全に冷め切ってしまった残された面々。
「環…哀れなお前の頭では理解できないかもしれないが考察が飛躍しすぎじゃないか?」
「その三択は何」
「よりによって何でその3つに厳選されたかも気になるね〜」
「…目を覚ませ環」
崇までもこの言葉だ。
「ていうかまさかとは思うけどコレが殿の思う“ハルヒの喜ぶもの”?」
「うわダッサー!」
「環君ありえなーい!」
「フツーに考えてトイレに行く途中捨てたんじゃん?」
皆の言葉の暴力に環は一人で捜すと言い放った。
「もういい!俺一人で探す!光!馨!おまえらの携帯を貸せ!GPSで居場所をサーチして…」
「「ハルヒが応答しなきゃ意味ないのー」」
「藤岡さんが車で連れ去られたのは事実よ」
突然現れたのは一人の女性。息を切らした彼女の言葉に皆は驚いた。
「高坂さん…!?」
環以外は面識が無い彼女。
「車のナンバーは控えたわ。警察にも通報したから間もなく到着するはずよ」
「え…じゃあホントに…」
誘拐…。まさか自分の家が…誰もが思った。
「環。こちらは?」
「うちの会社の弁護士さんだ。高坂さん車はどの方角に?」
そもそも何故こんな所に弁護士がいる?しかも須王の会社の弁護士が?年始早々暇だとも思えないが。しかもこんな人ごみの中でハルヒが誘拐される所を目撃したと?それにしてはどうもタイミングが良すぎないか?
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