125 (1 / 2)


1−Aのスキー旅行に参加したの4人の内の光邦と崇は華麗な技を披露して乙女達だけではなく男子達も魅了した。

「…凄い…さすがハニー先輩とモリ先輩。ていうか、鏡夜先輩と竜胆先輩まで。来てたんですね」

「ああ、昨晩からね」

「滑れるんですか、お二人は」

「おまえの運動能力にはかなわないけどな、おまえが華麗に転ぶ様子をHPにのせてやろうと思って来たんだよ」

「アハハ、すてきな理由ですね」

そうしてハルヒは竜胆に視線を移した。竜胆先輩は滑れるんですか?その質問に竜胆が答えないからだ。竜胆は空を見上げたままだ。

「竜胆先輩?どうかしましたか?」

「え?あ、スキーもスノボーも無理。骨折れそうだから」

じゃあ何で来たんですか…。そう思ったがハルヒはそれよりも気になる事があった。辺りを見回しても見えない姿。

「環なら多忙で来れないそうだ」

「そっそそそうなんですか!聞いてないし別にいいんですけど!おーい、光馨――特訓始めよ〜」

そこまで顔を真っ赤にされれば肯定している様なものだが。ハルヒも環と同じ様に嘘がつけないらしい。この反応を見て鏡夜はなんと思うのだろうと気になったが、鏡夜は全く気にした様子はない。確かに鏡夜は顔に出すタイプではない。

「光は今日は無理なんじゃないか?なにやら顔色が真っ黒だ」

普通は真っ青を言う所だが、光は完全に黒い物を背負っている雰囲気だったのだ。何があったか分からないが、それは馨に任せておこうと各自は自由に動く。ケーキを食べたり、スキーを教えたり、写真撮影、竜胆は女の子達と雪ダルマを作っていた。それに飽きると優雅に休憩をしたり。

「寒い所で飲む暖かい飲み物の美味しさは格別ね」

そして吹雪いていた頃、馨とハルヒが少し焦った様にこちらへやってきた。何でも光と委員長の二人は上級者コースに行ってしまい、帰れないから迎えに来て欲しいとの事だった。モービル隊を派遣し、崇もそれに着いて行った。そして見つけた光と委員長。光はケガをした委員長を崇に引き渡すとそのまま気を失ってしまったらしい。光が目を覚ましたと聞いて皆で光の部屋に行こうとすれば部屋の前には頭を抱える光の姿。


[prev] [next]
[bkm] [TOP]
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -