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「大体何の会議よ?僕ら聞かされてないんだけど――」

「それは勿論メイちゃんと美鈴っちの仲直りプロジェクトだ!メイちゃんに悟られまいと極秘に動いてきた事は謝るが、しかし!ここからは皆の協力が必要なのだ!いいか?まず第一段階として“メイちゃんに美鈴っちの味をこっそり届けよう”プロジェクトは俺とハルヒの見事な連係プレーにより着々と効果をあげつつある」

極秘と言うが、皆知っていたのだが。

「メイちゃんが美鈴さんの事を心から嫌ってるわけじゃないのは確かだと思います。最初はメイちゃんの気持ちがわからなくてどう動いていいか迷ったけど、美鈴さんのレシピから作った料理を食べるメイちゃんの表情で気付きましたから」

「そして!第一弾階の成功によりメイちゃんの心の氷が溶けかけたところで第二段階!ズバリ!チンピラに扮した鏡夜がメイちゃんに絡んだところを美鈴っちに助けさせるという!」

「「ナイスプロジェクト!」」

「あら、それは楽しみね!」

環の言葉に光馨竜胆はぐっと親指を立てた。

「バカのひとつ覚えか?おまえは」

環がどうしてもチンピラ作戦をやりたいらしいが、環の願望は正直どうでもいい。

「でもタマちゃんそんな作戦どこで実行するつもりなの〜?」

「実は来週ハルヒの家の、近所の神社でお祭りがあるんですよ」

様はきっかけ作りなのだと言う。そのチンピラ作戦がどこまで通用するかは分からないが、それが良いきっかけになれば良いと思う。しかもその祭はメイちゃんが二歳の頃に二人で行った事のある祭りで、環はだからこそ魂レベルの揺さぶりを賭けたいらしい。

「鏡夜先輩チンピラ役やんの?僕らスタイリングしよっかー?」

「誰がするか」

「あら、私も協力するわよ?」

「黙れ。適材適所というだろう。その役なら他にうってつけの人材がいるのでは?」

その視線は崇に向かったが崇は小さく違うと拒否したのだが。

「なら、皆浴衣着ないといけないわね!今回はお客様もいない事だし、着付けは私の出番ね!ねぇ、鏡夜。浴衣好き?」

「…好きも嫌いもあるか」

「あら。服装は好みの問題よ?ほら、女の子が急に浴衣着てきたら綺麗に見えたりするでしょう?それを好きかって事よ」

「……あぁ。それならいいな」

「…珍しく素直ね」




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