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「ヒカちゃんは発展途上型の無自覚さんだけど、タマちゃんは明らかにハルちゃんを好きなのに自分じゃ分かってない超鈍感さんて事でいいのかな?崇」
「…たぶん…」
「問題はカオちゃんと鏡ちゃんだねぇ。まぁ僕はこの二人の中にも発展途上型の無自覚さんが隠れてると思うけど…こんな調子で僕らが卒業するまでに少しは進展するのかねぇ?」
「…さあな…」
「…僕、一番かわいそうなのはりんちゃんかなぁと思うんだ〜…りんちゃんは多分皆の状況を理解しちゃってるから…間に挟まれて、自分の気持ちをどこかにしまっちゃいそう…」
「…だろうな」
光邦から見える竜胆は勘が良すぎて、そして優しすぎる。自分よりも誰か、というのが身に付き過ぎてそれが染み付いてしまっている。
「りんちゃーん!今からケーキ食べに行かない〜?」
「はい!行きます行きます!」
竜胆は光邦に呼ばれておんぶされている光邦と崇の隣に並んで歩き出した。
「今日はりんちゃんの好きな物を食べに行こうか〜」
「え?ハニー先輩がお好きなので構いませんよ?趣味が合うし」
「いいのっ。今日はりんちゃんに決めて欲しいなぁ〜」
「そうですか?なら――…」
優しくて、いつも周りに優しすぎる彼女はいつ自分に優しくなってくれるんだろうか。頑張り屋さんでおちゃめで少しお転婆な可愛い後輩はいつも夢に向かって努力している。甘い物が大好きで可愛い物も好きで、自分と趣味が合う。そんな彼女が僕を見ていない事等出会った頃から知っている。
終
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