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「ちなみに1−Aは学祭で何をやるんだ?」

「「すばり“アジャンス・ド・ディテクティブ・プリヴェ”!」」

「お題を出して推理してもらうんだよ。犯人探しアリ、遺失物探索アリ、豪華景品アリ!」

「各種コスチュームも用意してお客は探偵気分を味わえマース☆」

私立探偵事務所ね。随分と楽しそうな企画じゃないか。が、2−Aだって負けてはいないぞ。竜胆は頭の中で呟いた後ぼんやりと噂話を纏めていた。

「面白そうだねえ〜〜☆」

「なので今はお題と犯人役の選出に忙しくて…」

「ああ、それは丁度いい。ではハルヒ&環。本物の犯人探しに一肌脱いでもらおうか?」

季節はもう秋。年に一度の学院祭のシーズンでございました。桜蘭も庶民校の学祭に大きな違いがあるとすればそれはお金のかけ方。業者が出入りする桜蘭。なんせ桜蘭の学祭のモットーは“企画力”と“統率力”ハルヒはそのギャップに驚きを隠せませんでした。

「ねぇ、竜胆ねぇ」

「はい?」

「竜胆ねぇってホモ?」

光と馨の言葉に竜胆は飲んでいたお茶を器官に入れてしまい、咽こんだ。何してんだとと笑う二人に竜胆は悲しくなった。

「そ、そもそもホモと言うのは男同士の事じゃない。自分はあてはまっていない、はず」

「「なんだぁー」」

何だじゃない!最初に否定して良い所だと言うのに。この二人の楽しい事に関しての執着もはんぱない様だ。

「で、何でそんな事になったわけ?」

「噂で聞いた」

「しかも相手は鏡夜せんぱーい」

あぁ、もう。と竜胆は頭を抱えた。どこから流れた噂、あの子で間違いないだろうが、あの子の言葉一つで話が大きくなるとは思えない。これ以上大きくなるはずはないと断言し、竜胆は小さな溜め息を吐いた。そして隣に居る鏡夜を見る。鏡夜のバカ。心の中で呟いた後、それが聞こえたかの様に鏡夜が竜胆の方を向き、ん?と小さな声を出した。何で気付くのよ!更に心の中で悪態を吐いた。

「何でもないよ」

何で心の中で鏡夜に話しかけた時にこっち見てるの。目が合っちゃったじゃない。タイミングバッチリというやつですか?まるで心の声届いちゃったみたいに。あぁ、不意打ちってだめ。前準備が出来ないから変に意識してしまう。竜胆はそのままテーブルに突っ伏した。




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