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「それに光達だって普段ならノリそうじゃない」

「「べっつにー?今回はめんどーなだけー」」

「ハニー先輩達は?」

「あのねぇ僕はケーキ食べなきゃなんないから〜」

「竜胆先輩は?」

「新聞部に魅力を感じないのよ。噂からある事無い事でっち上げて、挙句の果てに散々ひっかき回してあくまで学生新聞なので〜って言うのが嫌」

本気でやっている感じがしない。情報源も不確か。それに自分よりも少ない情報源でやりくりしているようならば記事にも魅力を感じないし、ホスト部が今更取材協力した所で何のメリットもない。真相を人に伝える以前に常に人を傷つけている事に廃部寸前で気付くなんて愚の骨頂だわ。竜胆は小さく溜め息を吐いた。だからこそ協力はしたくない、そう思ったがハルヒの予想通り環の攻撃がやってきた。チラチラとこちらを見始めたのだ。そして鏡夜は小さく溜め息を吐いた。

「交換条件をつけるぞ?特集記事の企画はこちらで提示したものにする事。基本的にインタビューは禁止。接客風景もお客様に御迷惑だからアウトだ。皆もいいな?」

「「鏡夜先輩がそう言うなら」」

「いいよォ〜」

そう言う事ならば、崇も竜胆も頷いた。それに環は大きく喜ぶが、鏡夜の言う事ならばと皆頷いた事に気付くべきだと思った。

「鏡夜。やっぱりあの部長は環の事を疑っているみたいよ。二年の右京君と左京君に環の裏の顔を暴いてやると宣言してるわ」

「…いつも思うがお前の情報はどこから?」

「皆がね教えてくれるのよ?それでディスクは?」

「既に設置済みだ」

「なら、後はやる事ないわね」

「環に乗ってやるしかないだろうな」

環は光馨達と企画を考えているのを鏡夜は横目で見ていた。それに合わせるように竜胆も目をやった。

「…鏡夜は本当に環が好きね。妬けちゃう」

「は?」




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