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友達って事にして合コンに出るだけで一人2万を払うと言った清永。そいつはどういう事だろうか。友人にして、という事は友人ではないと言う事で。本当に合コンに参加したいだけなら普通に友人に頼めば良いだけだろう。

「何なんだろ、狙いは。ガトーショコラ追加ッ」

「あ、私は白玉ぜんざい下さい」

「決まってんじゃないですか。しかしよく食べれますね…シゲルさんなんかケーキ5皿目…宮永先輩も3皿目じゃないですか」

「あんたも食べなよ。甘い物食べると血糖値上がって頭の回転良くなるのよ」

「イヤです!けっこうっ!シゲルさん達と違って私はすぐ太るの!」

コーヒーを飲むと煙草が吸いたくなるから、とは言えない。そもそも外では吸わないようにしているが、分からない事だらけで煙草の事を思い出してしまったのだ。その代わりに光は口に何かを入れたくなった。

「やっぱつくしだよね。家にまで入り込んでんだから」

「何らかの事情でつくしに近付いてる」

「合コンのチラシ見て企画したんじゃない?」

シゲルの言葉に桜子と光はいやいや、と首を横に振った。だったらお金を払う必要なんてない。

「あのねシゲルさん。頭の回転良くしてその程度ですか?そんな問題じゃないですって」

「じゃ何よ」

「におうんですよ」

えーっ!私何も臭わなかったよ!うん、その話ではない。光と桜子は呆れて額を押さえた。

「私と同じにおいがするんです、何か絶対裏がありますよ」

「やだあの男、女の香水つけてんの!?」

桜子は流石に声も出せない程いらついている。そして視線を光に移した。

「…シゲルさん、まず落ち着きましょう。桜子の勘を信じるなら、その清永って人物は故意につくしに近付いている、そして現につくしはその清永に心を許しつつある」

「それが何だって言うの?」

「例えば清永がつくしと付き合って誰が得をするかって事を考えたら、私は一人しか思いつかない」

「え…もしかして」

シゲルの頭にも一人の人物が浮かんできた。

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bkm
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