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「つくしってば一体どこ行ったんだろ」

「休学届けも出してないから、つくしも予期せぬ出来事、かな」

「ホントあの人よくいなくなりますねー」

美少女三人はだよねぇと頷きながら溜め息を吐いた。つくしがいなくなってから2日。心配こそしているものの、つくしはしぶとい、と言う事から作戦会議と言う名の女子会を開いていた。

「優紀ちゃんも来れれば良かったのにね、女子会」

つくしの為の作戦会議は最早名前も無くしていた。

「まぁ、この時間に出るなんて普通は無理なんじゃないですか?」

私もあんまりよろしくは無いのだけれど…。総二郎さんがいないわけだしね。だが作戦会議をするからと言われれば来ないわけには行かなかった。

「何食べようかなぁ。あ、肉、肉食べたい」

「シゲルさん、もっと上品に言って下さいよ。折角の令嬢が台無し」

「光も肉好きだよね!?」

「え、まぁ。和食でさっぱりしてるのなら…」

年寄りくさいよ!そういう所。シゲルさんが子供過ぎるんです。この二人を見ればそのテンションに少し安心した桜子。とりあえず食べる分を頼んでつまみながら桜子はぼんやり呟いた。

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bkm
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