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「俺の服どこ?」

戻ってきた道明寺はそう言うと浴衣を脱ぎ始めた。

「あたしもそろそろ失礼します」

「えー!?二人共帰っちゃうの?ニッシー、あきらー!優紀ちゃん帰っちゃうんだってー」

「今から?ベッドあるぜ。寝てきゃいーじゃん。な、総二郎」

振り返った西門は何の変哲も無い笑顔で優紀に言う。

「あぶないよ。もう夜中だしさ、泊まっていけば?」

それはあくまであなたは眼中にない、優紀にそう言うように見えた。そんな時つくしが荒々しく部屋に入ってくる。何かを決意したようなそんな表情だった。そしてつくしは声を張る。

「あたし、道明寺が好きなの!それでっ、あたしたちこないだからつきあってます!だ、だまっててごめんなさいっ!」

「ま…マジ?」

一同驚いた。そして道明寺はつくしをただ抱きしめた。そのすぐにつくしは貧血のように気絶したのだけれど。つくしを寝かせた後は皆道明寺に付きっ切りでその経緯を聞いていた。光はと言うと一人洗面台で火傷した指を冷やしていた。

「おーい、光ー何やってんだ、お前?」

「うわっ!?」

まさか自分が考えている人が後ろにいるとは思っていなくて、光は大声を上げた。

「…総二郎さんか…ビックリしたぁ…何って指冷やしてる」

「指?手首じゃなく?」

「ん。さっき煙草吸ってたら火傷した」

ほら、と光は赤くなった指を見せた。西門はそれを掴んだ。

「…ったく、お前の指は人を殴るもんでも火傷する為のもんでもねぇって何回言やわかんだよ」

いやいや、火傷は初めて言われたし、そもそも火傷もしたくしてしたわけじゃない。にしてもさっき告白されて盛大に振っておいてこの変哲の無さはいかがなものか。光は西門から目を逸らした。

「手放してよ。冷やすから」

「あぁ、悪い」

そしてまた再び水で冷やすも後ろから西門がいなくなる気配は無い。

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bkm
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